2005年03月06日

神の手(救命病棟24時ネタ)

(ドラマを見た人だけお楽しみください。)
書くよりも先にトラバをいただきました。
★balaine★ひげ鯨の日々
全くその通りですねw。

さて、私としての突っ込みどころといいますと、、、
怒りで医師としての冷静な判断に欠ける(オイオイそれではダメだろw)表記がありますこと、お許しください。ということで、記事の内容に自信がないのであとは続きを読むで。。。低体温状態といいましても、氷の張った池に落ちたとか雪山で遭難したとかそういうものではなくて、何らかの基礎疾患があっておそらく道に倒れ、外気にさらされてゆっくりと体温が下がったと考えられます。当然その間、心肺停止ですよね。そして、高齢者で、あれだけ心臓マッサージをして、強心剤を使って、心拍が停止したままで、、、適切な処置をしたとして、、、

個人的にはこの患者さんは、運がよければ、命を取り留められるくらいだと思います。
意識を取り戻したとしても、おそらく脳に障害が残る。
不整脈、肺炎、などもおそらく併発するでしょうし、、、。処置による肋骨骨折もあるかも。。。

意識が戻ったとしても、おそらく長期の治療を必要とし、同時にかなりのリハビリがいるはずです。
そうでなくても、単純に高齢者が数日意識なしで入院してしまえば、相当に筋力、骨量などが落ちます。

あそこまで処置が必要だった患者が、あんなに簡単に退院できるはずがないと、、、。

トラバ先で指摘されているように、搬送時に誰も低体温に気付かなかったとしたら、救命医失格ですしね。

救命医お得意の、医師の自己満足ってやつではないでしょうか?。あれをもし真剣にやると判断する医師がいるとしたら、、、。
命は助かりました。あとのことはそちらでお願いしますって。救命には命は助かったけれど、意識は戻らない患者や、麻痺が残って社会復帰が出来ない患者や、金銭的に継続的治療が出来ない患者なんていくらでもいます。医師は命を救うだけでそれ以降の面倒は何も見てくれません。

この症例は稀な大変奇跡的な一例でしょうが、低体温という点を除けば、他のドクターの判断のほうが正しいと思われます。
命は助かっても、おそらく人間としては救われません。

身元がわからなくて、それでいいのか?って。
それがダメだと思うなら、シンドウ、お前が自分で探しに行けよって。
医者や看護婦がやる仕事じゃない。そんなことをいちいち注意されたらたまったもんじゃない。

痛みに対し、看護婦の判断で鎮痛剤を使うことは、事後報告で済まされることなど実際には多いです。
それとも、彼は、すべての腰痛に対し、その可能性に対し、必要な検査をしろというのでしょうか。
この症例の患者はシンドウの元、何百回と検査を受けなくてはいけませんよ。
少なくとも、痛みが出た場合絶対に!医者を呼べという指示を出していなかったシンドウにも落ち度が大きい。痛みが出ることが予測されたのであれば指示を出しておくべきです。あと血圧の指示もなかったのか。痛み止め使うなら看護婦は血圧測るだろって。。。シンドウ、人を責める前に自分を責めろ。
また、実際、尋常ではない痛みが出たのは、たまたまシンドウがベットサイドを通り過ぎた時でしょ。
もし、看護婦さんがあの程度の軽い痛みを訴えていると医師に報告しても、鎮痛剤を出す、もしくは簡単な診察をしてやはり鎮痛剤を出す程度のことしかやらないと思うのですが。シンドウがあんなふうに看護婦を責めたら、、、看護婦さんはきっと立ち直れないと思います。自分が正しいと思い込んでいる、人の心に止めを刺すのは医師である前に人間として失格です。
あと、こういう手術をした患者さんが翌日?あれほど状態が安定しているはずがありません。おそらく30分ごとくらいでいろいろ管理しなくてはいけないはずです。そういう緊急手術を受けた後の術後管理の緊迫感が一切伝わりません、このドラマからは。

まるで、神の手にかかれば、処置が終わったら病気もすべて解決できるかのようにね。

やりたければ1人ですべて自分の責任でやれよって。
あんた、24時間寝なくてもいけるみたいだしさ。
稀に、主治医以外の人が臨時で出した指示が、主治医にとってかなり気に入らないということはあります。しかし、、、それに文句をいい、指示を受けた看護婦を叱責する医者を見たことがあります。なら、オマエが24時間365日病院に泊り込んで自分で処方から投薬、全身管理まで1人でやれよって。

こういう神の手のような嘘っぱちが正しい医療だというドラマの作り手の姿勢は非常に失望しました。
ああ、やっぱりドラマはこういう風にしか医療を描けないのかって。

さいごに、医局長。
あなたが言う事は、シンドウ先生にもう少しここに残ってくれませんかではなく、あなたがいるとチーム医療の輪を乱すからもう出て行ってくださいではないでしょうか。批判を承知で言わせていただければ、1人の患者に必要以上の情熱をかける医師はかなり迷惑です。病院にその人しか患者がいなくて、スタッフがその人専属なら構いませんが、、、熱意で無茶な指示を出す先生がたまにいます。しかし、、、スタッフは医師の指示に従わなくてはいけません。しかし、、、無理なものは無理なんです。シンドウ先生も自分の治療方針が正しいと思い込まずに、スタッフの意見も聞くべきです。

当初は非常にいいドラマだったのですが、結局、こうなるんですね。医療ドラマは。
他の医師の口にする台詞が、密かに抵抗しているように思えますが、一般の方には気付かれることはないでしょうし。。。

救命は救えた命と同じくらい、救えなかった命があるはずです。
そこを描いて欲しい、シンドウを神の手など特別な存在にしてはいけない。なぜなら、、、
救命は彼のような神の手を持った人間しかしてはいけなくなるということになるから。

他にもいろいろ友人医師に怒りをぶちまけたのですが、、、
ドラマだし、いいじゃんってw。

ええ、ドラマだから、いいのですけどね。いいのですが、、、シンドウ、自分勝手すぎ。
まぁ、、、以前書いたように、自分の実力を示すためだけに、医療をしている医師は、、、実際にはたくさんいますしね。
患者さんからは名医と言われていても、最悪な先生なんて、、、いくらでもいますから、、、シンドウはまだ患者の命を救うという意味で判断に曇りがない分、救いがあるのかもしれません。

まぁ、、、いいか。ドラマだから腹を立てないように見ようw。

昔のブログで書きましたが、、、
救命に運ばれて、出来るだけのことをしてくださいと家族に言われたので、出来るだけのことをやったら、、、
こんな管が一杯入れられて可愛そうに、痛かったでしょう、なんでこんなことしてくれたのよ!と怒りまくった患者の家族さんがいます。もうすぐ100歳の患者さんが入院してから風邪をこじらせ治らないのは病院のせいだとか、食事を食べられなくなった原因が知りたいと90歳の方に胃カメラ検査をするよう医師に迫ったりする家族とか。

高齢者を含め患者さんにどこまでのフルパワーの治療をするべきなのか、どこまでの治療が正しく、どこからがやりすぎなのか、、、。救命医は命を救うためなら手段を選ばない、それでいいと私は思うのですが、治療には影響されませんが、死なせてあげたほうが幸せかもしれないなぁ、、、と思う症例に出会うことって多いですよ。医師は客観的事実を述べるだけで、するかどうかは患者の家族にかかっていますけどね。緊急入院した初めの頃はたくさんの見舞い客が来るのに、時間が経つにつれ、家族すら来なくなるような患者さんを見ていると、、、命を救うってなんだろうって感じます。さらに、誰も来なくなったのに、急変すると医師や病院を叱責する患者の家族、、、もう、やめてあげて、患者さん頑張ったよ、もう楽にしてあげようよ、、、といいたくなるのは、、、間違っているでしょうか。

目の前で死に掛けている命があれば助けたいと思うのは当たり前なのですが。
病院で治療を受けていれば、必ず助かる、良くなるに違いない、そうであってもらわなくては何のために病院にいるのかわからない。その期待に答えるべく、医師と患者は一緒に頑張るのですが。。。

医師は助けた後のことが経験的に予想できるので、命を救う行為に純粋にいい事だと思えないのかもしれません。

最後の方は本題とかなりはずれてしまいました。すいません。
命さえ救われれば必ずハッピーエンドを迎えられるというドラマの描き方は納得いかないという事を書きたかっただけです。

参考資料
低体温
低体温
動脈瘤と大動脈解離

長文失礼しました。
ドラマだからいいんですけどね。みんなそういうんです。そうかぁ?
posted by なこまゆ at 22:18| 大阪 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 医療ドラマに突っ込みを入れる | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。